私は返事をする代わりに、

一歩前に出た。


そして、雷也くんを見た。


雷也くんは、少し心配そうに見つめてくれてる。


私は雷也くんにVサインをした。


すると、雷也くんはふっと笑って、


「このまま上に行けばいいから。

あと、途中でここから出た場合、二度と願いは届かないからね。

…ラディアを頼むよ」


そう、言った。


私はコクンと頷いて、その領域にはいった。