そう、悲しそうな顔をして。


「俺たちの自己満足かもしれないけどな、

美兎には生きてて欲しかったんだ。

…どんな形でも。

本当にすまなかった。」


お父さんはそう言って頭を下げた。


「お父さんは、私の事好き?」


私は一番聞きたかったことをぶつけた。

「あぁ。愛してるよ。」

「それ、聞けただけで嬉しいやっ」

私はお父さんに微笑んだ。

そして、お父さんは、

「どうか、美兎を宜しくお願いします。」

そう、ラディアに言った。

お母さんは、

「ずっと、そばにいてあげてね。」


そう、言った。


ラディアは黙っていた。