美兎side

私が最後の一歩、歩こうとした時、


「美兎、愛してる。」


愛しい人の声が聞こえた。


…ラディア


私、ラディアと離れたくないよ…


私、あの人と別れて幸せになんてなれないよ…


ごめん、

「ごめんなさい、お母さん、お父さん…」

私は目の前のお母さん達に頭を下げた。


「私、まだ生きていたい…

お母さん達とはまだ一緒にいれない…」


私は、弱いけどはっきりとそう言った。


お母さんは少し驚いた顔をした。

「お母さん達に恨まれるかもしれない、

だけど、だけどっ!!」

私が叫んだ瞬間、

「わかってるわよ。」


そう、優しく微笑んだ。

「お母さん…?」