あたしはとりあえず、先ほどの公園にやって来た。 まだいるのかな、という淡い期待を込めて。 ・・・ボロボロのベンチが誰もいないことを物語っていたけれど。 「・・・マジでどこにいんの?」 あたしは、そのベンチに座った。 やっぱりどこか懐かしい気持ちになる。 この感覚も、ゆきとの思い出に関係あるのかな? 風がザワザワと木々を揺らす。 そして、あたしの記憶も呼び起こさせた。