「理~沙!どうしたの?」 亮太が、あたしの頭をコツンと叩く。 亮太の手には、温かいコーヒーが握られていた。 おでこが、ほっこりと温かい。 「ゆき、またどこかに行っちゃって・・・」 そう、今はお昼休み。昼食の時間。 いつもならゆきと亮太と三人で、ご飯を食べているはずなんだけど・・・。 あの日から、ゆきはどこかに行くようになっていた。