古田零とあたしは、同級生だったみたいだ。 全然知らなかった。 あんなにカッコいい人なんだから、噂が流れてもいいはずなのに。 あの人の話は、今までで一度も耳にしたことがない。 あたしは古田零のクラスの扉を、少しだけ開けた。 その途端、いきなり目の前を、何かが横切った。 なんだか、昨日と似たような展開だと思った。 「あっ・・・!」 目の前には、古田零が立っていた。