あたしは、好きなくせに人に譲ろうとする理沙は、世界で一番嫌いだ。 でも、相手のことを気遣える理沙は、大好きだ。 理沙は、優しすぎるくらい優しい。 「ゆき・・・。あたし、亮太と付き合うことになった・・」 戸惑いがちに、あたしの目を見る理沙は、今までで一番可愛かった。 恋をしている目をしていた。 あたしはゆきに抱きつく。素直に嬉しかった。 理沙は最初は驚いていたが、ゆっくりとあたしの背中に、手を回した。 余計な言葉は、必要ないと思った。