馬鹿みたい。そんなに嬉しそうな顔しちゃってさ。 あたしまで、嬉しくなってくる。 その時、あたしの視界の端でゆきが写った。 「・・・・・・・・・っ!・・・・・・」 そうだった。ゆきも亮太が好きなんだ。 ゆきの顔は、どことなく切なそうだ。 あたしが今、亮太を褒めたからだ! きっと、ゆきが言いたかった台詞に違いない。