あたしは慎也に背を向けると、脱ぎ捨てられた慎也のTシャツを着て、クローゼットの前に立った。 ――カチャ クローゼットが開き、さっき隠したモノら取り出す。 「……汐莉?」 「慎也、あたしのこと……変態だとか思わないでね」 「……?」 あたしは袋からソレを出した。 「……下着?」 慎也が不思議そうにあたしを見る。 そう。 あたしが隠していたのは……下着だったのだ。