ゆっくりとドアが開くと、侑聖が息を整えながら入ってきた。

侑聖!


息を整えて、ベッドの上に座ると私を強く抱きしめた。



「何してるの?心配したんだけど」

「…ごめんね?」

侑聖に心配かけちゃったな……。


「…俺さ、大学決まった。」

「おめでと!」

早く決まって、一安心。


「…侑聖?」

抱きしめられたままだから、抱きしめ返す。


「……何」

好きって言いたくなったけど、言葉につまって何も言えない。

いつから言うのにためらうようになったんだろう。


「やっぱいいや。」