あの時、幼い私を優しく抱き締めた時も


寂しくて冷たく感じた。


…私の勘違いなのかな。



「早いところ俺の所に引っ越したほうがいい。荷物をまとめるんだ」


「…でも、私が出ていったらおじいちゃんとおばあちゃんと住んでいた家が…………」


「大丈夫だ、お前がいない間は家の周りに結界をはっておく」


…おじいちゃんとおばあちゃんと一緒に


暮らした家を離れないといけないなんて。


どうしてこんなに残酷なの…。