椿side




うぅ。

はぁ、あたしのせいだよね。
てか、あたしって最悪。

結局、告白する事も出来なければ、告白を断る勇気もないなんて……。
そりゃ、裕も呆れることだよな。

「やばっ。もうこんな時間!」
「ほんとだ。帰ろうか。」


あれから結構時間がたってたみたいでもう6時をとっくに過ぎてた。

「裕。ありがとね!真剣に答えてくれてさ。」
「ふふっ。でもちょっと言い過ぎたかも。」
「そうだよっ!グサッときたこともあった…けど、全部当たってるしね。さすが親友だ。へへッ」

よかった…んだよね。
でも、裕が先輩と付き合えなんて言ってくることがちょっと分からない。

今までは祐介とうまくいくようにーとか言ってた裕が、いきなり………。

いや、だからと言って祐介に告白とか考えてなかったけど。

「どうしたの?あたしの声聞こえてないでしょ」
「えっ!?あ、ごめん…」

考え事しすぎたっ。

「別にいいけどー?なに考えてたかわかるしね?何となく」