一途な彼女と意地悪な彼




そう言えば、いつも嫌なことばかり言われて、忘れてたけど、たまーに優しいときもあったっけ。

「…っそ」

照れてちゃんと返事できなかったけど、顔には出てて祐介に見られてしまった。

少しにやけた顔を。


「何?あ、俺と花火大会行けて嬉しいんだ?」
「…んなっ//。~~まぁ」
「…へぇ」
「別に深い意味はないもん。一人で行くのがちょっと寂しかっただけだし」
「素直じゃねぇ~な」

むっ!そんなこと…あるけど、

「自分だって…」

なんて、口にはしなかったけど思いっきり心のなかで思った。