一途な彼女と意地悪な彼




家の外に出てそう感じた。


すると、タイミングよく祐介が家から出て来た。
祐介のうちは、あたしのうちの向かい側。


「………」


とはいっても、行きなり出てきた相手に何て声をかけるんだろう。
ましてや祐介に。

微妙な空気かなごれて、祐介がそれを破った。