服を買って、デパートの中で暇を潰していると、あっという間に時間が過ぎていた。


「そろそろ帰ろっか」
「そだね」


裕も同じことを思っていたのか、あたしが言おうと思っていたことを言った。


「…ねぇ、裕ほんとにその服着るの?」
「え、何で?」
「だっていつもはかっこいい感じの服着るでしょ」
「あぁ、えへへ。実はね、これは椿のだよ」
「…はっ?」


帰り道。

少し疑問に思っていたことを聞くと、思って
みない言葉がでて来た。
あたしの?
何が…服が?

よく分かんない。