「…ごめんない。 遅くなっちゃって」
「あっ、戻ってきた…ってあんた」
「椿ちゃん。遅かったね-?待ってたよ!」
「は、はぁ」


はぁ。
何かうざいな。

あのあと、もう一回トイレに行ってみたら祐介はいなくなってて、泣き腫れた目を冷してから部屋に戻ったけど…。
裕にはばれたみたい。



「今日はありがとうございましたっ!」


合コンが終わって、裕のバイト先の先輩たちは、仲良くなった男の人たちに家まで送ってもらうみたい。

でもあたしは断った。
あたしには疲れるだけだったな。
よく考えたら男の子って、祐介くらいかも。
砕けてしゃべれる相手って。