一途な彼女と意地悪な彼




そんな会話から少し経って帰る時間。
時間もう6時前で凄く薄暗い。

冬に近づいてきていることが、目に見える。

そして、


「………」
「………えと」


今は祐介と帰ってるんだけど……。
何故か、ずっと黙ったまんまで、あたしと目を会わさない。
ちょっと不安が募る。

あたし、何かしちゃったっけ?
先輩とのことは言ってないし……。

「ど、どうしたの?」
「………」

どうしよう。
やっぱり何か怒らせちゃったのかも。
祐介の顔が怒ってるし……。

もしかして嫌われちゃった?
……嘘。
やばい……何か泣けてきたかも。