一途な彼女と意地悪な彼




「ばっ!…お前らいらねぇーことばっか…」
「まっ!うまくいくといいな」
「……おう」


何話してるんだろう。
小声で話ているから、何を話しているからわからない。

話終わったのか、祐介の友達は屋上から出ていった。


要するに、あたしと祐介だけって事になる。


「……」
「……」
「…あのさ、祐介」
「ああ…んだよ」
「ひ、久しぶりだねー」
「……」
「…あ、あのさ……えぇと」
「…そんなこと話に来たの?」
「……え?」
「それなら俺も出てくけど」
「えっ!?ちょ、待って……」


どうしよう。
何から言えば言いか分からない。


「…うぅ…………」
「ないなら、……俺いってもいい?」