外で族が走る音がする。 うるさいマフラー音と喧騒。 その内の誰かが、スリップして転倒してしまうだろう。 「ちょっと試した」 「ん?」 「でも、それ以上のモノが返ってきたからちょっと困ってる」 耳の後ろに唇が当たる。 「殺せるわけねえだろ。俺とお前でひとつなんだから」 臆病なくせに、強がりで。 「じゃあ、私の復讐計画聞いてくれる?」 聞くと、きょとんとした顔が緩む。 お前には勝てない、なんて嬉しい言葉も零して。