全身から力が消えて、あたしはその場にうずくまった。 晴人……。 やっぱりこんなオヤジ女、嫌だよね。 でもあたし、やっと自分の気持ちに気づいたのに――… 「――それって」 え? 「俺の知ってる男?」 すぐそばで聞こえた声に、あたしはゆっくり顔を上げる。 いつになく真剣な表情で、まっすぐあたしを見おろす男。 その姿を見たとたん、あたしの涙腺は崩壊して。 「……あんただよ、バカッ」 叫んだら、晴人の表情がとたんに柔らかくなった。