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「ただいまー……」



それから30分後。


無事に寮へと帰りついた私は、すぐに備え付けのベッドの上へ倒れこんだ。


そんな私に、クリュウは呆れ顔。



「おいおい、俺様がいるのにそんなに無防備でいいのかよ?」


「え、なにが?」



クリュウの言っている意味が分からず、私は仰向けになりながら首を傾げた。


すると。



「っだから、……こうされたらどうするって事だよ!」



クリュウはそう言って、私の上に覆いかぶさってきた。


そのまま、両手首をシーツに縫いつけられる。


整った顔立ちに影が差し、普段は感じない色っぽさに思わずドキリとさせられる。


けど、それよりも……



「た、確かにこの体勢は危険かもしれないね」


「だろう?まぁ、変な男にはお前に指一本触れさせな――」


「あんな風に両手首を押さえ込まれたら、反撃のしようがないもんね」


「…………は?」



私の上からどいていたクリュウの動きが、不意に止まった。