【第一章 転校】



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その集団を見た瞬間、私は物凄い衝撃を受けた。



***



私の名前はセリナ・マクレール。


諸事情により、新学期である今日から【ガルヴァール魔法学園】に通う事になった

いわゆる転校生。


……なんだけど。



「ねぇねぇセリナちゃん、今日から一緒に学校行こうよ!せっかく同じクラスなんだし!」


「……えーと」


「いーじゃん!皆もいいでしょ?」


「……仕方ねぇな。リタがそう言うなら」


「いいよー。でも、リタは本当に優しいねっ!転校生をわざわざ案内してあげるなんて!」


「ユウリありがとっ!でも、おだてても何も出ないよー?」


「リタの側にいられるだけで十分だよっ!」


「あ、ユウリてめぇ!抜け駆けすんな!」


「へへーんだ!リタに褒められたぜ、いいだろー!」


「…………チッ」



どうしよう。すごく帰りたい。


私は心の中で呟きながら、騒ぐ美男美女グループから少し距離を取った。