「目が覚めたか。」
「にょへー、私倒れたんですか。」
「熱があるのに無理して走るからだ。
ずいぶんうなされてたけど大丈夫か?」
夢だった、良かった・・・。
あの頃を思い出してたから仕方ないかな・・・。
保健室の窓からはグラウンドの様子が見える。
沢山の運動部が練習しているのに、私には陸上部が浮きだって見える。
「支倉、やっぱりお前走りたいんじゃないか?」
「嫌なんですってば!」
「じゃあなんで親御さんにも嘘ついてたんだ!
くーちゃんも驚いてたんだぞ!」
「じゃあ早織さんから事情聞いてるんじゃないですか!?」
いちいちうっとおしい。
何で毎日この話聞かなきゃならないのよ。
「聞いても教えてくれなかったんだよ!」
「えっ・・・。」」
「昔からそういう人なんだ、支倉も分かってんだろ。」
そうだよ、早織さんは勝手に喋るような人じゃない。
お父さんにだって話してないんだから。
「とりあえず支倉は家帰るぞ。
送って行くから。」
「はい・・・。」


