「梨香子、私達になんで陸上部に入ったなんて嘘ついてたの。」
お父さんが寝た後、私と早織さんとでお話・・・。
「そうでも言っておかないと、皆まだ気にするでしょう?
私はもう昔と同じ陸上はできないから・・・。
する資格も無いしね。」
「そんな事相手も本気で言ったはずじゃないわよ。」
「分からないよ、お母さんには!
私達には陸上しかなかったのに、それを私は結果的に奪ってしまった。
だから私も失くすことでしか、償えない。」
「待って梨香子!」
分かってもらえない気持ちを話す必要なんてない。
これ以上話したくなかった私は、早織さんから逃げた。
・・・本当は自分の気持ちから逃げたのかもしれない。


