「はい先生。」
智香子へのお土産とは別にスポーツドリンクを渡した。
「そこまで息切れしてたら喉乾いてるんじゃないかと思って。
飲んでください。」
「悪い。」
言い終わるとすぐに飲み始めたから、相当喉乾いてたんだな。
「お金・・・。」
「飲み物一本ぐらいで気にしないでください!
これは生徒としてじゃなくて、通りがかった女の子が勝手にしたことです!」
我ながら、苦しい言い訳ですな。
「俺の事良い奴っていうけど、お前も相当良い奴だよ。
ありがとな。」
「子ども扱いしないでください、智香子じゃないんだから。」
「いいじゃん、俺の子供みたいなもんだし。」
「一かけらも子供じゃないですけどね。」
「生徒は全員俺の子供だよ。」
またどっかの熱血教師が言いそうな言葉だな・・・。
「先生の口癖だったんだけど。」
早織さんでしたか!


