手を引いて部屋に連れてきたはいいけれど、
風邪の智香子が食べられるようなものなんてあったかな・・・?
近くにコンビニがあるから走って行って来よう。
こんな時に走らないで、いつ走るの元陸上部エース!
智香子は寝入ったからいいけど黙って行くのもあれだし、早織さんに伝えていこうか。
階段を下りていって、リビングにっと。
「おかあ・・・」
「違うわ、あなたとあの事は関係ない。
あなたには関係ないのよ瑞季君。」
「そんな訳ない!だってあの事は」
・・・何の会話だよ。
「お母さん!
何先生もお母さんも、大きな声で話してるんですか!
・・・私の生活態度がソンナニモンダイ?」
二人とも私の事を忘れてたみたいな目で、はっとした顔して。


