「ほらね。」
「何で10回もやって一回も勝てないわけ!?」
「うーん、才能?」
「支倉・・・、それを人の前で言わない方が良いぞ。」
言いませんってー。
先生のイメージはいい意味で崩れましたよ。
「俺も結構勝てる自信あったんだけどなー。」
先生は椅子にもたれて背伸びして言った。
「確かに先生並に強い人、なかなかいませんもん。」
「昔今の支倉と俺みたいに、俺もある人とよくトランプしてたんだよ。
その人とやってると自然に強くなっていったんだ。
その人も支倉と一緒で、スピードをはやぶさっていってたよ。」
「へぇー。
もしかしてですけど先生、昔は不良でした?」
「やっぱ分かる?
人より少しやんちゃだっただけだよ。」


