「ああ、それどうあがいても無理だから。」 「何で!!」 「私は、大吾さんと結婚してもう結婚する気はないの だそうだ。 もちろん俺もする気はないし、こうも言われたぞ。」 早織さんが言ってくれた言葉は 今の私には何よりも幸せな言葉だった。 「・・・ごめんなさい、ごめんなさい!!」 「傷つけてごめんな、本当にごめん。」 私が泣きやむのには、長い時間がかかった。