魅惑の果実

どのくらい寝ていたのか分からないが、桐生さんに起こされた時には飛行機は停まっていた。


窓の外を見て驚いた。


そこには綺麗な海が広がっていたから。


都会育ちの私には中々縁がないくらい、綺麗な澄んだ海。



「ここ何処!?」

「沖縄だ」

「沖縄!?」



普通何も言わずに沖縄まで連れてくる!?


いきなりプライベートジェットに乗せられた時点でおかしいんだけどね。



「降りるぞ」

「あ、うん!」

「コートは置いていけ。 必要ない」



あ、そっか。


冬といえばコートみたいな考えはここではいらないんだ。


飛行機を降りて更に感動。


風は気持ち良いし、ゆったりしてる。


私たちはリムジンに乗り込み、飛行場を後にした。


てかリムジンに乗り慣れてきた自分にビックリ。


もう多少の事じゃ驚かない自信がある。



「何処に向かってるの?」

「海だ」



そりゃそうだよね。


せっかく沖縄に来たのに、海に行かないはずないか。


それにしても初めての沖縄に物凄くワクワクしてる。


隣には桐生さんがいるし、幸せ。