綺「…言うの?」

『あのさぁ…爽にはもうバレた。

 …闇龍のこと』

あ、そういえば、斎さんといたときのこと話してなかったな。

ていうか、あのとき、爽までいるとは

思ってなかったんだけど…

まぁ、いずれにしてもバレたと思うけど。

いつかは。

綺「…まじ?」

『…まじ』

綺「私のことは?あと、あのこと…」

『…綺羅のことは言ってない。

 あのことは…言うつもりだ。

 それであいつらが離れるなら、

 それまでのことだったってことだし』

綺「…わかった」

もどろっか、と綺羅は言った。

『…綺羅』

綺「なぁに?美海」

『…大好き』

俺のことをいつも考えてくれて。

ずっと側にいてくれて。

だから、伝えたくなった。

『ありがと』

綺羅は驚いたように、目を見開いていたけど

綺「…知ってる!私も美海のこと大好き!」

そう言って抱きしめてくれた。

『…戻ろっか。待たせてるし』

しばらくギューってしあったあと

俺はいった。

綺「そーだね!いこっ!」