飛びかかってきた男を次々と倒していった。

──ドカッ

『…っ』

体を動かすたびに悲鳴をあげる傷。

だけど、だけど…っ。

──…殺気!

──パシッ

『はっ…卑怯なまねすんじゃねぇよ』

振り下ろされた鉄パイプを

ギリギリと握りしめる。

「な、んだよ…こいつ!」

力を込めてくるが、

鉄パイプはまったく動かない。

そのまま鉄パイプを引っ張り、

グラリとした男の眉間を殴る。

そしてそのまま脇腹に蹴りをきめた。