・・・
「利明…。
お前が俺に気がある事は知ってる。」
「…っ!?」
「だけど俺はあの時、断った筈だ。」
千佳花は利明を睨みつけ、
利明はバツが悪そうに下を向いた。
「俺だってもう吹っ切れて…「ねーだろ」
利明の言葉が遮られ、
千佳花が続けて、「吹っ切れてたら
俺の邪魔すんな。利明。
俺は今、薫と初めからになってんだよ。
見ただろ薫のあの態度。
昔みたいじゃねーんだよ。俺達。」
と言った。
「鍵閉めてないよな。アイツ。」
そう言うと千佳花は利明をおいて
薫の家に入って行った。
「なんで…アイツなんだよ…っ
千佳花…」

