「えーっと…綾瀬君ってこんなに
デロンレロンになるんだね…」
「ふぇ…?俺はーまだ行けるですよ!」
「おい…薫…もうやめとけ…」
「あーーー?うっせーぞ!
もっと頂戴?前野さん!」

俺…成人して初めて酒飲んだけど
だんだん気持ち悪くなって来た…

マズイし…マズイし…マズイ…
なのに、酔って体がもっともっとって欲しがる。

「前野、すまんこいつ連れて帰るわ」
「佐賀さんもですか?」
「ああ…心配なんでな…」
「こいつさぁー…
俺の事何も考えてない…」

酔ってしまった…
だから本音を言ってしまった…

俺と千佳花の関係も
会社内に自分からバラした。

「薫…?って彼奴どこ行った!?」

「へぇー、綾瀬君と佐賀さんは付き合ってたんですかー!」
「でもさぁ…俺が留学したら…
一本も連絡寄越さないし…
会社に入ったら…初めまして…って…」

「そうかそうか!辛かったなー!」
「引かないの?」
「引かないよ!綾瀬君は可愛いからね!」


千佳花以外に初めて言われた。
可愛い……
男なのに少し嬉しいと思ってしまった
自分がいる…