「ごめんね、体育祭の最中だったのに…」



「気にすんな、俺が澪と居たいからきただけだから」



「そっか、ありがとう」



「あぁ」



「体育祭は…?」



「もうすぐ終わるはずだけど…」



「うぅ、ほんとにごめんね…」



「だから気にすんなって」


笑ながらそうゆうと微笑む澪



「レンくんは優しいね」



優しい、か

それは初めて言われた気がする



「そんなことねーよ」


少し照れながらそう言う



「ふふ、レンくん照れてる」



…そんなに俺って顔に出やすいか…?


「照れてねぇ、」


そう言いかけると、ピピピッと体温計の音が聞こえてきた



「あ、測れたよ?」


体温計を受け取り、体温計の表示を見る



「38.2…か、高いな」



「でも大丈夫だよ?」



「嘘つけ、すげー顔赤ぇし」