「そう、じゃあ悪いんだけど九条さんのことよろしくね。何かあったら職員室にいるからきてちょうだいね」


申し訳なさそうな顔でそう言い、保健室から出ていったあと、澪が寝ているベットの横のイスに座る


顔も赤いし、熱…だよな?


眠っている澪の顔をしばらく眺めたあと、澪の額に手を当てる




すげー熱い…だいぶん熱高そうだな…


しばらくして澪の額から離そうとした手を澪が掴んだ


「…れ、んくん…?」



「悪い、起こしちまったか?」



「ううん、大丈夫」



「そうか…」



「うん」



「これ」


近くに置いてあった体温計を取るとそう言いながらそれを渡す



「ありがとう」


ニコッと笑ってから俺から体温計を受け取ると、熱を測りながらこっちを向く