「そうね。行きましょ」
私達はたくさんの人の群れから抜け出し、2人がいるところへ向かって歩き出した
近くまで行くと、クラスのみんなに囲まれている二人の姿が目に入った
「…うわ、人多すぎでしょ」
「本当だ。どうしよう?」
「人が落ち着くまで待つわ」
「そうだね。しばらく待ってよう!」
そこから少し離れ、自分たちのクラスを応援することにした
次の競技がはじまると放送が入ったのと同時に、たくさんの人の群れも少しづつ少なくなってきた
「次の競技ってなんだったっけ?」
「たしか、1000m走じゃなかったかしら?」
「そっか〜、ありがとう!」
お礼を言いながら笑いかけると同時に結愛ちゃんの少し後ろにいた男の子が鼻血を出して倒れてしまった
「ゆ、結愛ちゃん…!後ろ…!」


