「大丈夫か・・・?」

「だいじょうぶ・・・」

ゆっくり起き上がると
まだ 
入ってるような感覚がする。

「よく 頑張ったな」

すっかり暗くなった部屋で
そう言いながら
頭をポンポンとしながら
優しく抱きしめてくれる。

「何で・・・・
急に・・・」

「ん?あー、何で
今まで手出してこなかったのに
いきなり やったかって?」

「うん・・・・」

「何もしないで振られるより
ありのままで振られたほうが
未練も残らないって
今回の事で分かったからな」

「ありのままって・・?」


・・・・・・・・

「春菜に黙ってる事で
不安にさせて
別れる事になるよりも
全部言って
別れる事になった方が
俺も、踏ん切りがつくだろ・・」

「え?意味わかんない・・・」


もしかして・・・・


「モデルの事・・・?」

「モデル?あぁ・・・
それは 別に隠してるつもりはなかったんだけど」

「でも、教えてくれなかったじゃん・・・」

「雑誌見れば言わなくても分かるだろ?
それに、
あんなもん
言ったら 春菜の事だから
わざわざ買うだろうが?」

・・・・たしかに。