「っあー!やりてぇ・・・」

私の胸にうずくまる輝樹の顔・・・

「何でしないの?」

こんな余裕のない輝樹を見るのは初めてだったせいか
反対に 冷静な自分がいる。

「やりてぇけど・・・
マジで、やりてぇけど・・・
我慢するわ・・・」

そう言うと
私の頬に軽いキスをして
隣に勢いよく寝転がった。

「何でしないの・・?」

「いろいろあんだよ!
っはぁ・・・
マジで・・・春菜、
寝起きにあれは反則だろ・・
俺も さすがに
寝ぼけてて 
自分がセーブできなかっただろ・・」

私としては
その方がいいんだけど・・・

けど、結局は・・・
セーブできてるんじゃん・・・

勢いでもいいから
ちゃんと・・・

最後までしてほしかった。

そう思ってしまう私は

やっぱり
欲求不満だ。