ナンパ男との恋〜総集編〜

ようやく現れたのは
8時の約束を 1時間半過ぎた
9時半過ぎ・・・

しかも、今度は
もうすぐ着くっていう
電話すらもなく・・・

車が 家の前に停まってるのに気づいて
急いで車に乗り込んだ途端
少し 不機嫌な顔・・・


「遅い・・・・
5分も待ってたし。」

「気づくの遅くて・・・
ごめん・・なさい」


1時間半待った私が
5分遅くなっただけで
謝ってる この状況は
明らかに おかしい。

と分かってるのに
何も言えないのは

惚れた弱みというやつだろうか。

・・・情けない・・・


「まぁ、いいや。
ほら、手!」

「あ、うん・・・」

不機嫌かと思えば
一瞬で普通に戻るし。

やっぱ いまいち
つかめない・・・

っていうか、性格わかんない。




「よし、今日のデートは
ここ。」

「・・・え?ここって・・」



「俺が通ってた小学校。
ほら、行くぞ。
後ろにある荷物持ってきてな」


後ろの荷物・・・?

後ろの座席にある荷物って・・・


1つしかないから
これなんだろうけど・・・



・・・・ドーナツの箱?