ナンパ男との恋〜総集編〜

「はっるなちゃ~ん?
何してんの~?」

これは・・・・
寝てないまま朝を迎えたのだろう・・・

いくらバカな私でも分かる。

完全なる酔っ払いだ。



「寝てたけど・・・」

「おぉ、知ってる。
可愛気のない声だしな。ははは」

可愛気のない声で
すいませんね・・・・

「おっ、そうそう
明日8時なぁ。
そんじゃ」

「っちょい待ち!
切らんで!」

「ぷっ・・・あはははは
ちょい待ちって どこの言葉だよ?
あはははは、ふぅ・・・くくっ
んで、何?」

とっさに言ったら
変な言葉になってしまっただけなのに
そんな笑わなくても・・・

「明日って 今日の事?」

また 前回みたいに
考えるのも嫌だし・・・
っていうか、連絡とれないから
今しかチャンスがないし・・・

「あ?今日?・・・・
あ~、もう朝か・・・
そうだな、今日になるな。
つ~ことで、
お兄さんは 寝るわ。
じゃぁな~」

ほんと勝手な・・・奴なのに
こんな酔っ払いの
適当な電話ですら
うれしいと 顔がニヤけてしまう・・・

どこがいいんだ・・・・

顔だけ・・・?

うぅん・・・こう・・・
たまに 胸がキュンって・・・
ドキドキって・・・
なる瞬間があるんだよなぁ・・・

でも・・・

・・やっぱり

どこが好きなのか
分からない・・・かも。