ナンパ男との恋〜総集編〜

窓口に書類をお願いして
医院に帰る途中で

バス停のベンチに
見慣れた顔・・・

そして、ふと目を合わしてしまい

お互いが気まずい空気に包まれた。


「佐々木さん どうしたの?」


目をそらし 
最初に口を開いた去川さん。


「院長のお使いで・・・」


「そうなんだ。
突っ立ってないで座れば?」

「でも、戻らなくちゃ・・」


「もう12時半だし
休憩に入ってんじゃん」


そう言われると
座るしかない・・・。


気まずい・・・


本当に、気まずい空気だ。



「・・・何か言ってた?」


「え・・?」


「俺の事・・・」


「ううん・・・何も・・」


「そか・・・・
そんくらい眼中になかったって事・・・か。」


「そんな・・・」


・・・・・・・・・・


「佐々木さん、
ごめん。」


急に頭を深々と下げる去川さんに 驚きすぎて


「え?ちょ・・・頭上げて下さい。
大丈夫、もう大丈夫ですから」