目を覚ました凜は


「私なんて死んだらよかったのに」


耳を疑ったよ、死んだらよかった?


そんなことを口走る凜に怒りが生まれた


「なんで、そんなこと言うんだよ!
死んでいい人間がいるわけないだろ?」


頼むからそんなこと言わないでくれ…


父さんは生きたくても生きられなかった


それなのに生きることができる奴が死のうとなんてしないでくれ…


「私が生きてることを望んでる人なんていない。光には分からないよ。
そんな澄んだ瞳をしてる光には…」


なにを、言ってるんだ?


「俺はお前に生きててほしい。
凜のこと好きなんだよ、俺以外の奴が望んでなかったとしても、一人でも望んでる奴がいるんだから、いきろよ…」


今俺告白してるのか?


考えるよりも先に言葉が出ていた。


そのときやっと、凜に恋してることに気づいた