窓の外の流れ行く景色。 春の暖かい日差しに眠気を誘われ、目を閉じた。 意識が遠のくにつれて、あの頃に戻ったような錯覚に陥る。 それは、今でもまだ、鮮明に思い出せるからだ。 ―――――・・ 『じゃ、』 「は?」 『は?じゃなくて、こっから出てくから』 「こっから、って、え?」 『この町から出てくの、そんだけ』 「そんだけって・・ちょ、ほんとにっ!?」 『なんで嘘つくんだよ。 その顔うけるんだけど』 高校に入学する春に、突然の別れ。 からかうように笑うアイツ。