しっかりとその人影を確認しようとあたしはズイッと身を乗り出した。 でも、それを慶介は制止して勢いよく部屋に飛込んだ。 「なにしてるんだ」 低い慶介の声。 すごく怒ってる・・・・・。 その声に、人影はビクンと体をこわばらせてゆっくりと起き上がった。 「・・・・・絵梨」 え・・・ええぇ!? 絵梨って・・・・絵梨って慶介の妹!? 開いたドアから射す光に照らされて蒼白い少女の顔が浮かび上がった。