―――――――― ――――― あの場所に私を連れて行った茶髪少年は太陽(タイヨウ)煩い田舎男子の癖に生意気なほど美形な男だ。 太陽の自転車の荷台に乗りながら着いた先は、この町の小さな診療所。 そこにいたのは2人の男女だった。“大人”と言うには幼く“子供”と言うには老いている。 その2人が太陽が言っていた、この町の数少ない高校生だった。