きっと“向こう”では年齢以上に背伸びしていたんだろう。 そういえば、こういう風に姉妹で会話をするのも久々だと、改めて思った。 何も此処に来たのはマイナスの事ばかりじゃないんだ… 「お姉ちゃん朝御飯食べないの?」 「はあ?食べようとしたら真麻が呼んだんでしょ」 「ご、ごめん」 「別にいいよ。今から私もセットするから邪魔しないでね」 邪魔をしてしまったと悄気る真麻の頭をポンポンと数回撫でる。