『……仕方ないなぁ。もう』

『恩に着るよ真麻。次いでに要らない化粧品も譲ってあげる』

『ホントに!?』

『その代わり部屋の片付けやっといてね。その段ボール箱全部』

『分かった!』

『じゃ〜ね』



服と化粧品で釣られた妹は部屋の片付けを快く引き受けてくれた。案外チョロいな。


大まかに片付けてくれれば後は自分のセンスで手直しすればいいよね、と納得した。


再度ヒールを履き『カツカツカツカツカツカツカツカツ』と音を鳴らして階段を下りて行った。