「その扉を出て直ぐ右側に階段があるから普段はそこから行きなさい」 「階段?」 「この1階は食堂になるからね。出入りする訳にも行かないでしょ?だから2階には2階に繋がる階段を使いなさい」 “2階に繋がる階段”に本気で秘密基地のように感じた。 “子供部屋”みたいに感じない?だって真麻と2人なら親も入って来ないじゃん! ラッキ〜 母親に声を掛け、扉を出ると右側に向かった。そしたら壁の側面に張り付いたような階段が、本当に存在した。