「2階はアンタ達が使いなさい。余った部屋は物置にでもして」 「お母さんとお父さんはどうするの?1階?」 「1階の此所は店よ。まだ奥に部屋があるからお父さんと使うわ。だから2階は真麻と使って」 「イエス、ボス!」 なら2階は私と真麻と二人だけの空間って事よね? まるで秘密基地のような空間に胸を高鳴らせた。 あれほどどうやって地元に戻るか作戦を練っていたけど、この町に住むのもありかも、と現金なことを思った。