「(なるほど。そう言うことか)」 部屋の中を覗いて納得。 疑問は確信へと変わる。 再度外に出ると、立て掛けてある看板を見つめる。私はこの看板にずっと引っ掛かっていた。 “住まい”に何故こんなものが置いてあるのか。 「料理屋でも開くの?」 「あら?良く分かったわねえ?そうよ。この町に食堂『KUSAKABE』をオープンさせるの!」 「『KUSAKABE』?」 看板にも【KUSAKABE】と書かれてある。オレンジ色のペンキで殴り書きされた看板は中々洒落ていた。